介護福祉士のパート合格は第39回から何が変わる?3つのポイントで合否判定と有効期限、受験パートの選び方を知り、申込み前に決めよう

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介護福祉士国家試験には、「パート合格(合格パートの受験免除)」という仕組みがあります。試験科目をいくつかのパートに分けて合否を判定し、合格したパートは一定の期間、受験が免除されるものです。そして第39回(令和8年度)試験からは、2回目以降の受験で、どのパートを受けるかを選ぶ場面が出てきます。

この記事では、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「パート合格(合格パートの受験免除)のお知らせ」と、厚生労働省の「介護福祉士国家試験におけるパート合格(合格パートの受験免除)の導入について」のページ、厚生労働省が令和7年5月27日に送付したQ&Aをもとに、仕組みを3つのポイントで紹介します。後半の勉強の計画の立て方は、この記事の提案です。受験の申込みや自分の合格パートについては、試験センターの案内で確かめてください。

※この記事は、試験センターと厚生労働省の掲載内容をもとにしています。

目次

パート合格とはどんな仕組み?

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導入の理由

厚生労働省のページでは、2024年に公表された第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数の推計によれば、2040年度までに新たに約57万人の介護職員が必要であるとされている、と説明されています。また、介護福祉士国家試験を受験する人は第31回試験以降減少傾向であることから、学習への取り組みやすさと受験者の利便性の両面から、受験しやすい仕組みとしてパート合格を導入する、とされています。

通知と検討の経緯

厚生労働省のQ&Aの送付文書では、パート合格の実施方法等について、「介護福祉士国家試験におけるパート合格(合格パートの受験免除)の導入について」(令和7年5月27日社援発0527第3号厚生労働省社会・援護局長通知)で周知した、とされています。厚生労働省のページには、この通知と参考資料、Q&Aが掲載されています。

また、参考として、令和5年度の「介護福祉士国家試験の検証に資するデータの分析に関する検討会」と、令和6年度の「介護福祉士国家試験パート合格の導入に関する検討会」へのリンクも掲載されています。

試験センターのポイント

試験センターのページでは、パート合格は、複数の科目を1つのパートとして合否判定する、とされています。試験科目を3パートに分割し、一定の合格基準に達したパートについて、翌年、翌々年まで合格したパートの受験が免除されます。

パート合格の3つのポイント

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1. パートごとに合否を判定する

厚生労働省のQ&Aでは、合格基準について、これまで通り全パート受験時は、問題の総得点の6割程度を基準として問題の難易度で補正した点数以上、かつ試験科目群すべてにおいて得点があることを維持する、とされています。

パートごとの合格基準は、全体の合格基準点に対し、全パートを受験した受験者のパートごとの平均得点の比率で按分して得られた点数以上、かつ各パートを構成する科目群すべてにおいて得点があること、とされています。パートごとに独立した合格判定をする、と説明されています。

2. 有効期限は翌々年まで

Q&Aでは、パートごとに、パート合格した最終年から翌々年までを有効期限と設定している、とされています。また、一部のパートに合格した人が、再度全パートを受験し、既に合格したパートに再び合格した場合には、そのパートの有効期限が延長される、と書かれています。

3. 2回目以降は受験するパートを選ぶ

試験センターのページでは、第39回(令和8年度)試験から、既に合格済みのパートを含めた全パートの受験か、不合格のパートのみの受験かを選択して受験する、とされています。ただし、不合格パートの一部パートのみを受験することはできません。

申込パートを選ぶことができるのは、第38回試験でパート合格(合格パートの受験免除)に該当した人のみです。次の人は全パート受験となります。

全パート受験となる人(試験センターのページより)
初めて受験する人
第38回試験で合格したパートがなかった人
前回の受験が第37回(2025年1月実施)以前の人

また、第37回以前の試験結果では、パートでの受験はできないこと、受験申込み後に選択した申込パートの変更はできないことも書かれています。

選び方 内容
全パートを受験 既に合格済みのパートも含めて受験する
不合格パートのみ受験 不合格だったパートだけを受験する
できないこと 不合格パートの一部だけを受験すること

パート合格で知っておきたいこと

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パート合格者は介護福祉士ではない

厚生労働省のQ&Aでは、パート合格者は、一部のパートの合格基準に達し、合格パートの受験を一定の期間免除された者であって、国家試験合格者(全パート合格者)と違い、介護福祉士となる資格を有する者ではない、とされています。そのため、介護福祉士としての配置基準や報酬の算定には含まれない、と書かれています。

パートごとの合格率は公表されない

Q&Aでは、パートごとの合格率は公表せず、これまで通り国家試験合格者(全パート合格者)のみを対象とした合格率を公表する、とされています。

全パートを受け直す意味

Q&Aでは、不合格パートのみを受験する方法に加えて、再度全パートを受験する方法を選べるようにすることで、得意なパートを生かした受験が可能となり、一人ひとりの状況に応じた学習の選択肢が拡大されると考える、と説明されています。

質を保つための考え方

Q&Aでは、パート合格の導入が介護福祉士の質の低下につながるのではないか、という問いに対し、介護福祉士の質の維持・向上を図ることが必要であるため、国家試験の質を担保する観点から、合格基準とパート合格の有効期限を定めている、と答えています。パートごとに独立した合格判定をすることから、結果として質は保たれる、と説明されています。

外国人の在留期間に関する措置

試験センターと厚生労働省のページには、パート合格による、介護分野で「特定技能1号」の在留資格をもって日本に在留する外国人の通算在留期間の延長に関する措置について、厚生労働省のページを確認するよう案内があります。該当する人は、厚生労働省のページで詳細を確かめてください。

自分の結果が分からないとき

試験センターのページでは、合格したパートや不合格のパートが分からない人は、試験センターに問い合わせるよう案内されています。電話番号は03-3486-7521(平日9時30分〜17時)と掲載されています。

勉強の計画を立てる手順

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ここからは、試験センターと厚生労働省の情報をもとにした、この記事の提案です。

まず自分の結果を確かめる

第38回試験を受けた人は、どのパートに合格し、どのパートが不合格だったのかを、結果の通知で確かめておきましょう。分からない場合は、試験センターに問い合わせることができます。

申込みの前に受け方を決める

受験申込み後に選択した申込パートは変更できないので、申込みの前に、全パートを受けるか、不合格パートのみを受けるかを決めておく必要があります。不合格パートの一部だけを受けることはできない点も、あわせて覚えておきましょう。

有効期限をカレンダーに書く

合格したパートの有効期限は、合格した年から翌々年までとされています。合格パートごとに期限を手帳やカレンダーに書いておくと、あと何回の試験で残りのパートに合格すればよいかが見えやすくなります。

得意なパートの扱いを考える

全パートを受け直せば、合格したパートの有効期限を延ばせる場合があります。一方で、不合格パートのみを受験すれば、勉強を苦手な分野に集中できます。仕事や家庭の時間と相談しながら、自分に合う受け方を考えてみてください。どちらを選ぶ場合も、残りの有効期限と、次の試験までに確保できる勉強時間を並べて書き出してみると、判断の材料が整理しやすくなります。

過去の試験問題で練習する

試験センターのサイトには、過去の試験問題を掲載するページがあります。勉強を始めるときは、まず過去の問題を解いてみて、どの科目に時間をかけるべきかを確かめると、計画を立てやすくなります。不合格パートのみを受ける場合も、そのパートに含まれる科目を中心に、繰り返し解いてみましょう。

試験センターの解説動画を見る

試験センターのページでは、「パート合格」の解説動画が配信されています。文章だけでは分かりにくいと感じたら、動画で仕組みを確かめてから、受け方を考えるのもよいでしょう。

週ごとの時間を決める

働きながら受験する場合は、平日と休日に勉強できる時間を書き出して、週ごとに「どのパートの科目を、何時間勉強するか」を決めておくと、計画が崩れにくくなります。夜勤がある人は、勤務表が出たタイミングで、その月の勉強時間を見直すのがおすすめです。

一緒に受ける仲間と情報を確かめる

同じ職場に受験する仲間がいる場合は、申込みの時期や、受け方の選択肢について、試験センターの案内を一緒に確かめておくと、思い込みによる間違いを防ぎやすくなります。ただし、どのパートを受けるかは人によって違うので、最後は自分の結果をもとに決めましょう。

職場にも伝えておく

パート合格者は介護福祉士ではないため、配置基準や報酬の算定には含まれないとされています。職場で資格手当や配置の話が出るときに誤解がないよう、今の状況を上司に正しく伝えておくと安心です。全パートに合格したら、その報告もあわせて行いましょう。

時期 この記事の提案
結果が届いたら 合格・不合格のパートを確かめる
申込み前 全パートか不合格パートのみかを決める
申込み後 申込パートは変更できないので計画に反映
日ごろ 有効期限をカレンダーに書く

介護福祉士パート合格のよくある質問

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パートはいくつある?

試験センターのページでは、試験科目を3パートに分割する、とされています。

合格したパートはいつまで免除される?

翌年、翌々年まで、合格したパートの受験が免除されます。

第37回の結果は使える?

試験センターのページでは、第37回以前の試験結果では、パートでの受験はできない、とされています。前回の受験が第37回(2025年1月実施)以前の人は、全パート受験となります。

申込み後に受けるパートを変えられる?

受験申込み後に選択した申込パートの変更はできない、とされています。

初めて受験する人もパートを選べる?

選べません。初めて受験する人は全パート受験となります。

パート合格すれば介護福祉士として働ける?

Q&Aでは、パート合格者は介護福祉士となる資格を有する者ではない、とされています。

パート合格の仕組みを知って次の試験に備えよう

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介護福祉士国家試験のパート合格では、パートごとに合否を判定し、合格したパートは翌々年まで受験が免除されます。第39回試験からは、第38回でパート合格した人が、全パートか不合格パートのみかを選んで受験します。自分の結果と有効期限を確かめて、申込みの前に受け方を決めておきましょう。

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この記事を書いた人

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